今日はUSCPA本試験の各Testletの難易度変化、時間配分に関してです。
私の合格点数(90点)をご覧になった方から
「すごい高得点ですね。本試験のTestletは難化しましたか」
と聞かれましたが、答えは「分かりません」です。
USCPAの試験は、「MCQはTestlet2で難しくなると合格しやすい」とよく言われます。また、「各Testlet〇〇分!」と予備校で時間配分を教えてもらいますよね。
この難易度と時間配分、本試験全科目を受けた結果、どこまで本当なのか?を個人的な経験からみていきます。
難易度変化の前提知識
まず、難易度が変化するのはMCQの2つのTestletのみです*。TBSは正答率によって難易度が変化することはありません*。つまり、全科目のMCQは最初のTestletの正答率に応じて、次のTestletの難易度が変わる*ということです。
では、どの程度難しくなるのか?たまにAICPAのリリース問題に“Difficult”とラベリングされているものがありますね。それを解いてみると分かりますが、すごく難しくなる訳ではなさそうです。また、Testlet 2が難化したからといって、全てが難しくなるのではなく、比較的難易度の高い問題が多く含まれる程度*です。
では、何故「難しければ難しい程合格」と言われるのか?それは、難易度が高い問題には高い配点がされているから*です。ただ、「難易度が高い」というのは、問題の質ではなく、各問題のこれまでの受験生の正答率を基に決められている*ので、日本人にとって難しくても、受験生の多くを占めるアメリカ人にとって難しいかは分からないので、プラスに考えれば、難易度が高いかどうかは気にしなくていいということです。
引用: *は、TAC受講生サイトから一部引用させてもらいました。
本試験で難易度は変わったか?
正直に話しますと、私はどの科目も難易度の変化は感じませんでした。つまり、MCQが難化したかどうかは気にしなくていい、ということです。平均約90点で合格している私が言うので本当です!(すみません。ちょっとドヤっちゃいました)
実際の試験での各科目の受験後の手応えはどれも「MCQはそこそこできたかな」といった感じでした。だからと言って、難易度変わらず=正答率が低かった…?という心配はしませんでした。本試験中、Testletに必死すぎて難化したかどうか考える余裕もあまりありませんし…試験が終わる頃には、難化したかどうか忘れてるくらいに疲れています笑
本試験のMCQはどんな感じ?
ん?でも、難易度が変化しなかったってどういうこと?
それは、本試験では両方のTestletで「これ簡単!」という問題もあれば「え…何これ」という問題もあったということです。Testlet 1は皆平等に「普通」だからと言って、全部の問題が「これ分かる!」ではなかったですし、難化していようが、易化していようが、Testlet 1とTestlet 2の印象は変わりませんでした。(たまに「いきなり難しくなった!」という話も聞きます。)
しかし、難易度に変化を感じなかった私も合格しています。そのため、本試験中に難化したかどうかで一喜一憂する必要はありません。一つ一つ、全力でといていくことの方がよっぽど大切です。
そして、もちろん、難しい問題も含まれています。そんな時は「あ!これ採点されへんやつかな」って思ってサラ~っと流しましょう。(私はかなり固執してしまいましたが…笑)全科目、MCには採点されない問題が12問平等に含まれていますからね!完璧に出来なくても大丈夫です!!!90点の私は、全然完璧じゃなかったんで!笑(もはや自虐 笑)
各Testletの時間配分
次に、時間配分についてみていきます。Beckerでは、各科目のTestlet時間配分を以下のようにオススメしています。
MCQ: 45分、TBS: 大問1つ15-20分、WC: 大問1つ30分
しかし、本試験ではこの通りにはいきません。私はMCQに50分以上かかったり、TBS1問に25分かかったりしました。多少の誤差は許すようにしましょう。
一番やってはいけないのが、機械的に時間を配分することです。勿論、少なくても次の問題のために何分残す、というのは決めないといけませんが、全てのTBSを15分で解かないといけない訳ではありません。
模試・本試験を受けると分かりますが、TBSにも様々な種類があります。5分で終わるものも、25分かかるものも。それと同様に、難易度も、答えが分かるもの、答えが分かりそうなもの、全く分からないもの、と3種類あります。
ここで肝心なのが、答えが分かりそうなものは粘れるだけ粘ることです。そして、分からないものはすぐに諦める!←この捨て身がポイント。粘った分、どこかで調整しないといけませんからね。分からない問題は、いくら考えても分かりません。なので、そこに時間をかけるのはやめましょう。(←出来そうで出来ないので、模試で捨てる練習を!)
テストレットの落とし穴
どうしてこんなに予備校と真逆のことを力説するかと言いますと、私が初めて模試を受けたときに、機械的に時間を割り振りました。その結果、中途半端にやり残した問題が結構あったにも関わらず、50分も余りました。
普通の試験なら、50分間でやり残したところに戻れますが、USCPAでは前のテストレットには一切戻れません。そのため、「50分も余るならあの問題もっとやれば良かった…」と後悔しました。これがUSCPAの怖いところです。先の問題は分からず、前の問題にも戻れない。そのため、その場での判断力が大切です。
その判断力を養うためにも、模試やAICPAのSample問題はしっかり受けることをオススメします。次回はそんな模試やAICPA問題の上手な活用方法について書きますね。