今日は完全なる個人の経験を基に、いかにしてTBSで部分点を取るかをまとめます。
※個人の経験「2018年4Q受験→全科目平均89.8点で合格」
本試験のTBSで効率良く部分点を狙う方法の1つとして、参考にして頂けると嬉しいです。
TBS突入!最初にすること
まずは、MCQのテストレットが2つ終わり、いよいよTBS突入!緊張しますね。どんな問題がでてくるかな…じゃん!問題が出てきました!
そこで、最初にするのが、そのテストレットにある全てのTBS問題の確認です。
- TBS 1, 2 (,3)をクリック
- 空欄の数は?
- 選択肢タイプ?数値入力タイプ?
- 選択肢の分量は?(Yes/No、単語の羅列、文章の羅列)
- 資料の数
上記5点を確認後、画面上の時計(ストップウォッチ)が何分になったら次のテストレットに行くかを逆算し、TBSに取り掛かりましょう。個人的には、時間がかかりそうな問題から取り組み、負担が軽そうなものを最後に残しておくのがいいと思います。理由は、複雑な問題は時間と心に余裕があるうちにある程度終わらせておいた方がいいからです。(※ある程度がポイントです。説明はもっと下にあります)
そして、これは私の完全な好みですが、以下の順番でややこしいレベルを設定していました。
1. 選択肢が文章タイプ
2. 資料が多い
3. 空欄が多い
4. 選択肢が単語タイプ
5. 数値入力タイプ
6. YES-NOタイプ
とは言っても、これらが複合的に組み合わさり、空欄多い+YES-NOタイプ、部分的に数値入力、残りは文章パターン等もある訳です。なので、皆様の好みに並び替えられるように、何故私はこの順番なのかを説明しておきます。
基準は、答えに辿り着くまでの作業量です。資料を読んで、答えに目星がついても、選択肢が文章だとそれらを読むのに更に時間がかかります。しかし、同じ状態でもYES-NOなら、一瞬で解答できます。厄介に思える数値入力も、答えが出たらそのまま入力できるので意外とシンプルだったりします。
しかし、こればかりは計算が苦手、資料が多いと苦手、と言った具合に個人差があります。そのため、模試やTBS演習で自分の苦手タイプと得意タイプを認識し、苦手問題から着手するといいと思います。
TBS 難易度の流れ
次に、これは私の予測ですが、TBSの大問で問題がストーリー仕立てや、小問同士が何かしらの繋がりがある場合、後半にいけば行くほど難しくなっていると思うんです。
つまり、大問1の小問1から小問5にかけて、基本問題から応用問題にレベルアップしていっていると予想します。そして、次の大問2も、最初は簡単→最後は難しい、といった具合に。
そのため、本番で大問の前半問題は確実に正解する意気込みが必要です。きっと、殆どの人が正解するので。逆に、最後の問題は分からなくても当たり前だと思って、次に進んでいいと思います。
試験側の人間ではないので断言はできませんが、本試験を1ヶ月に4回受けた結果、ほぼ例外なく難しくなっていったので、このように考えて試験に臨んで大丈夫だと思います。
最初の問題がぱっと見、難しくても「いや…これは巧妙な罠だ…難しい訳がない。」と言い聞かし、可能な限り正解するようにしましょう。私の場合、初見の問題のときもありましたが、「これは絶対分かるはず…」と資料や表を見ていくと表の数字をそのまま打ち込む問題だったりもしたので、問題の見た目に騙されないように注意です! しかし、考えても分からないときもあります。その時、私は選択肢タイプであれば、1番簡単、或いはオーソドックスな選択肢を選ぶようにしていました。
配点が均等じゃない?
そして最後に気になるのが、TBSの配点です。採点されない問題が1つあるのは事実ですが、これに加え、採点される問題の配点も均等ではないと思います。その根拠となるのが、私の本試験の点数です。AUD・FARは90点、REGは91点、BECは88点なんですね。これだけ見ると、MCQもTBSも相当できたんやろな、という印象だと思いますが、実は全然できてないんですよね。笑
AUD90点受験直後の感想がこちら↓↓↓
AUD受験
— きーよ (@khiiyoppy) 2018年10月31日
MCはそこそこ出来たかな。TBSは「何これ?」問題ばかりで笑えるくらいできひんかった。受かった気がしない。
beckerのMC、ほぼ正答率100%まで仕上げてまとめノートも教科書と自分の間違い複合させて作って、この出来なさはすごい。
10日後にFAR様が待ってるから突っ走るのみ。#uscpa受験記
REG91点受験直後がこちら↓↓
REG受験
— きーよ (@khiiyoppy) 2018年11月29日
今まで一番心地いい受験やった。
暗記とbasisさえきちんと押さえれば、こっちの味方をしてくれる科目なんじゃないかな、って思ったり。
何よりT校のU先生の講義とまとめテキストが神がかってる。毎日音読した甲斐あった。
1週間後はBEC、最後一科目。
今からMCQ。#uscpa受験記
ご覧の通り、受験直後の手応えが全く違うのに、点数の違いは1点だけでした。
ということは、TBSは前半部分点数高くて、後半部分はおまけ問題みたいなものなのかな、と…(AUDの各TBSは本当に簡単な問題以外、絶望的に自信なかったので)これは本当に個人の憶測なので何とも言えませんが、TBSの基本的な問題を正解すれば、それなりの点数に繋がっていくのではないかな、と思います。
最後に補足ですが、NASBAのScore Reportにも「点数は正答率ではなく、合計点を75点とした場合の"Overall performance"です」と書いてあるので、均等に採点されている訳ではないと思います。
TBS対策と本試験でのコツ
私はMCQ対策は勿論ですが、TBSもBecker Onlineで徹底的にやりました。そして、BeckerのTBS正答率ほぼ100%まで仕上げました。しかし、それで玉砕したのが初受験のAUDです。
この経験から、TBS演習で100%になっても、本番は違う問題が出るから基礎知識の方が大切だと思い、各科目の基本に徹して勉強しました。MCQの解説や選択肢で不明点があればテキストに戻り、上辺の完成度・正答率ではなく、本質的な理解にこだわりました。その結果、MCQ・TBSでうろたえることが減り「これは分かる」「これは分からない」と冷静に判断できるようになりました。
つまり、基本を理解していると「この問題は基本だけでは分からないから後回し」という判断ができます。この判断に基づき、TBSの後半部分が分からなくても、仮の選択肢を選んで次のTBSに進めます。そして、次のTBS問題も「ある程度」仕上げるんです。これを2問、ないし3問とやり、次のテストレットまでに時間があれば、後半部分の仮の選択肢を見直す作業をします。
繰り返しになりますが、USCPAは時間との勝負です。分からない問題に時間をかけているヒマはありません。そのため、分かる問題を最優先し、余裕のある状態で確実に正解できることが大切です。
私は、最初のAUDで難しい問題に無駄に執着してしまい、時間がギリギリになってしまったがために、焦りから簡単な問題も難しく感じました。皆様には同じ失敗をせずにTBSに臨んで頂きたいと思い、長々と書いてしまいました。本試験で少しでもお役に立てれば嬉しいです!