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育休中、2018年6月からTACでUSCPAを勉強。半年で全科目合格。勉強方法やワーママキャリアに関して発信していこうと思います~。USCPA、働くママの輪を広げたい!

【経歴書】営業→監査法人【書き方】

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本日は、営業職から監査法人に転職するための職務経歴書の書き方のススメです。また、その際に大活躍した“Strength Finder「さあ、才能に目覚めよう」”という本の紹介です。

私は元々文章が苦手なのですが、以下のポイントに気を付けて書いただけで、エージェントさんからほぼ一発合格がもらえました。履歴書は事実を述べるだけなので、この記事では割愛し、職務経歴書に着目しようと思います。

職務経歴書の全体構成

まず、職務経歴書に書くべき内容とその順番をみていきます。これは様々なパターンがあると思いますので、そのうちの1つの方法だと思ってお読みください。

  1. 職務要約
  2. 職務経歴
  3. 活かせる経験・知識・技術
  4. 資格
  5. 自己PR

では、それぞれ具体的に見ていきましょう。

職務要約

ここでは、大学卒業後から現在までの仕事内容・経験・実績・アピールポイントを8~10文程度でまとめましょう。

大学卒業後、〇〇社へ入社し、××部に1年間配属。その後、△△に配属。
取扱品目は、ワインをはじめとするアルコール飲料。(輸入)
営業7年間で〈担当地域・顧客・国等〉を主に担当。
営業2年目で〇〇賞獲得。営業3年目から出張にて、欧州11カ国の仕入先を訪問。
仕入先の年間目標販売額と日本国内の需要と顧客自身の販売力を踏まえ、価格交渉やインセンティブ設定を行い、双方にとって満足のいくように折衝。営業配属から毎年、顧客との売上予定額を達成。新規ライン獲得も得意。 

上記で具体的に例を出しました。職務経歴書でここが「つかみの部分」ですので、分かりやすい+興味を引く内容を書くのが大切です。

 

職務経歴

次の職務経歴では、1. 職務要約を深く掘り下げるところです。一部繰り返しになりますが、私は下記の順番で説明しました。

  • [仕事内容]
  • [営業スタイル]
  • [担当地域]
  • [クライアント]
  • [担当社数]
  • [営業実績]
  • [営業戦略]

「営業スタイル」では、新規開拓 ?%・既存顧客 ?%、電話営業等を書くと面接官も分かりやすいと思います。

ポイントは[営業実績]

営業と監査法人は仕事内容が全く違いますが、今の仕事をどれだけ頑張っているか、をしっかり評価してもらう必要があります。そのため、いいことを正直に書いていきましょう。

2015年度

目標2.00億円 / 実績2.10億円 (105%)
★全担当顧客目標達成+新規ライン獲得が評価され、全社トップセールス賞獲得
2016年度

目標2.20億円 / 実績2.62億円 (119%)
★海外仕入先のうち、チリ輸入額を1位にする(それまでは3位-5位圏内)
2017年度

目標2.70億円 / 実績3.51億円 (130%)
★2016年度の出張オファーのフォロー+輸入規制対策にて新規ライン受注

この成績を見るととても華々しいですよね。しかし、実は裏技があります。ウソはダメでも、不要な事実も言わなくていいんです。つまり、担当顧客で実績があまりよくない場合、その事実は含めないようにしました。

そして、工夫したのが赤★の記述です。社内で公式に評価されたのは2015年度だけでも、2016年も2017年も「アピールできるポイント」を探してきました。この★記述があるだけで、「毎年頑張ってる」という印象に繋がります。

最後は[営業戦略]

ここでは、自分が何を意識しながら営業活動をしてきたか、を説明します。冗長な文章にならないためにも、最初にキーワードをもってくるのがいいです。

次の5つを軸に営業活動に専念: 迅速な対応・顧客、仕入先の個別化・両者の調和・誠実性・目標達成
欧州とは時差があるため、タイムロスを省くためにその日受け取った案件は当日中に対応し、仕入先に安心感を与え、信頼を得る。多数の顧客と仕入先を類型化せず、個別に異なるアプローチを採用。また、顧客と仕入先の間で摩擦がある場合は、共通点を探して調和に向かせる。顧客と仕入先の要望を汲み取り、その実現に向けて目標から目標へと前進しながら受注や新規ライン獲得へ繋げる。

この例のように、キーワード→具体的な説明の流れを作ることで、内容を理解してもらいやすくなります。 

活かせる経験・知識・技術

恐らく、1番厄介なのがこの項目です。監査法人でも活かせる営業での経験って言われても、監査法人にどんな仕事があるかイマイチ分かってへんのに…と。そこで、自分の強みを売り込もう!と思いました。その時に役に立ったのがこの本です。

さあ、才能(じぶん)に目覚めよう 新版 ストレングス・ファインダー2.0
 

この本の凄いところは、付属の性格テスト(2,000円程、20分)を受けるだけで、34項目から自分の強みを5つ教えてくれます。そして、その5つの強みの説明を本で読みます。本とテストのお金で5,000円程かかりますが、それ以上の価値があります。

1つ目は、正確な自己分析が出来るうえに、主観ではなく統計的な結果なので、その5つに対して自信を持ってアピールできること。

2つ目は、本の説明箇所で特に自分によく当てはまるところをそのまま経歴書に引用できること。私はこれをフル活用しました。下記の赤文字は引用部分です。ご覧の通り、私が考えたのは実際の具体例のみで、大枠は本に助けてもらいました。

学習欲と向上心
新しい事実・スキル・知識を学ぶことが好きです。顧客への提案書をExcelで作成するにあたり、Excelの操作方法も自主的に勉強し、ショートカットキー含め、Vlook upやPivotテーブルの作成も習得しました。
また、仕入先の欧州セミナー開催等、短期間で多くの新しいことを学ぶことが求められるようなプロジェクトに取り組むのを得意とします。実務面以外でも、自己啓発のために、〇〇や△△の資格を取得しました。

私の5つの強みは、達成欲・学習欲・行動力・個別化・調和性でした。これらを、次のようにストーリー仕立てにしました。

達成欲があります→そのために学習と行動を惜しみません→実際の営業では、顧客・仕入れ先を個別化し、双方の調和を重んじていました→その結果、目標を達成しました。

これは、本当にこのStrengths Finderのおかげです。多分、この本のお陰で書類審査通過したかな、と思うほどです。

自己PR

自己PRの前に「資格」の項目がありますが、これは事実の羅列なので省きます。

そして、最後の自己PRですね。ここでは、自分の強みをどのように生かしていきたいか、という今後の抱負を書くといいです。ここでも、Strength Finderの私の強みを盛り込みました。(赤文字)

私は目標に対する結果を重視します。
〈略〉
営業と監査では、目標となるものが違って参りますが、持ち前の学習欲、行動力、目標達成力を活かして業務に取り組む所存でおります。また、監査でチーム内や顧客間での協調性が大切になってくるような場面でも、営業で培った経験を発揮できると思います。

 

まとめ

実際に私自身、職務経歴書の作成で困ったので、今後の転職者の力になりたいと思い、具体的に例を挙げました。職務経歴書のコツは、「①事実を端的に ②軸を決めながら ③ 繰り返し述べる」だと思います。

私は、Strength Finderの5つの強みを、営業戦略、活かせる経験、自己PRの3か所に盛り込むことで、面接官に対して「私の強み」を繰り返しアピールしました。

具体性にこだわったので長くなりましたが、転職される方のお役に立てれば嬉しいです!